私は小さい頃から書道を習っていました。決して上手いとは言えませんが、それなりに筆字は書けました。

結婚が決まって、結婚式招待状宛名書きは自分でやろうと思い、式場から案内状と封筒、そして封筒の裏に貼る寿のシールなど一式を受け取り、夜に毎日宛名書きをしていました。

それは私の分だけではなくて、夫の招待者の分もです。元々そそっかしい私は大分失敗もしました。「あっ」と思った瞬間、招待者の名前の字を間違ったり、なんだかバランス悪いからダメだと思ったり。

夫のお母さんが夫のお姉さんがとても字が上手いということで、頼んだらと言われたのですが、そこは私だって意地もプライドもあり、自分で書くと宣言したのでした。

お姉さんは外務省に勤務していたことがあり、外務大臣の国会動弁の文書を書いていたとか何とか定かではありませんが、そんなことを夫から聞いたことがあります。

宛名書きは筆ペンではなく筆で書きました。細筆を使って。墨も硯できちんとですって。

墨字は筆ペンとは違います。やっぱり墨字には味があります。でも書いている時に「やっぱり式場で頼めば良かったかな」とか「意地を張らないでお姉さんに頼んだ方が良かったかな」と段々マイナス思考になっていく自分がありました。

年賀状と違って、恰好つかないと笑われるとか、でも書きあがって招待状を出したら、友達に「やっぱり字が上手いね」と褒められて「良かった。やっぱり自分で書いて」とホッとしました。

今はあの頃よりもっと上手くなったと自分で勝手に思っています。それに今はバランスも多少のずれは気にしなくなりました。結婚式招待状の宛名書きも懐かしい思い出です。
結婚式招待状の「宛名書き」には悩まされました